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Work History -沙耶誕生まで-
作者SARAEは、物心ついた頃には、広告のウラに落書きを描いてるような子供でした。とにかくマンガが好きで幼少時代はいがらしゆみこさん、中学高校は松苗あけみさんや上条淳士さんのファン。そのころから女の子キャラやフリルのお洋服をよく描いてました。いっちょまえに自分の時間を大事にしたい子供で時間を拘束される部活や大人の干渉が大嫌い。そんな子供に親はクレパス画を習わせることにしたんです。この頃にはすでに将来はマンガ家か画家になるんだろうなと思ってました。 中学高校はカトリック系ミッションスクールに。厳格な校風でフツーに男の子と女の子がいる絵を描いてもダメ!というようなトコでした。自分では認めたくなかったのですが、このかなり浮き世離れした宗教観にどっぷり浸かった思春期はその後の作風にも影響を残しています。大学進路を決める時期にクリムトや象徴派の絵画に出会い、美大進学を決意。将来に結びつくかもと商業デザイン科を専攻しましたが、まだこの頃には自分が何を表現したいのかわかってなかったです。 CGはソフト会社へ入ってから学びました。それまでは全くアナログの世界、仕事でデジタルに携わりましたが、絵筆をマウスに持ち替えた、という感じ。あまり違和感はなかったです。 ![]() |
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Works in 1996-2001
No.1. "EDEN" in 1996 多分にこの作品が私の一連の3DCGキャラクター作品の原点なのだと思う。 仕事で作成したキャラをSwivel上で加工、ElectricImageでレンダリングした。植物はStrataProでモデリング、レンダリングした。レタッチソフトで合成。 イメージは私のずっと抱いているテーマ"緑の館(ハドソン著)"、うっそうと茂ったジャングルとすべての母なる水、女性のなかの女性"イブ"、自然と女性、そういうものをCGで表現したかった。その後の作品にもそのテーマは受け継がれている。 |
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No.2. "Chloe" in 1998 ソフトをShadeに変え、いくつか試作品を経て、ある程度キャラクターが固まってきた最初の作品。"Chloe"と名付られる一連のキャラクターのひな形となる"Chloe the 1st"。"Chloe(クロエ)"の名は、ボリスヴィアン作の小説「うたかたの日々」のヒロインからもらった。お洋服は大好きなファッションブランド「ジルスチュアート」にもろ影響受けてる。胸許が大きくひらいたスクエアラインの胸ぐり、非常に高い位置にあるウエストラインなど18世紀末から19世紀初頭のナポレオン帝政下で流行した「エンパイアドレス」である。 |
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No.3. "plui-雨-" in 1999 "Chloe the 2nd"。 この頃にはChloeコンセプトは、デビルアイ(左右の瞳の色が異なる)、巻き毛がくっついている、ファッション誌でモデルをしているの3点で確立していた。季節は梅雨、雨が降る中をかさを差している女性、というのはすごく好きなモチーフでくり返し作品のなかで使用している。 |
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No.4. "Moana-水-" in 1999 ニュージーランド滞在中に制作。ホームステイ先のホストマザーがタイトルをつけてくれた。 「moana-モアナ」はマオリ語で「水、海」の意。 「水」と「女性」のモチーフは美大生のころからずっと追究しているテーマ。学生の頃見た、クリムトの「水蛇」やミレーの「オフィーリア」はその後も私をとらえて離しません。 |
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No.5. "Extension hair" in 2000 "Chloe the third"への移行途中タイプ。この作品を作成したのはエクスツールス社Shade実用3Dデータ集「アクセサリの森」に参加した後であった。アクセサリやヘアスタイルにこだわっている。 |
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No.6. "Saya -poolside-" in 2001 3DCGで作られるキャラクターとは、デジタルという特質のためか長い時間をかけてくり返し改良や変更を加えられて進化していくものだと思う。だから" 沙耶(Saya)"は、大部分を新規に作り直したとはいえ、最初の「Chloe the first」の片鱗が一つも残ってないなんてことはない。すべては"Inheritance-継承-"されている。 "Chloe the third" =" 沙耶(Saya)" 初出作品。2001年4月発売技術評論社刊「Shadeな人々」Shadeなギャルコン作品集ホール6に掲載された。 |
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No.7. "Saya -Spring Make-" in 2001 技術評論社刊「Shadeな人々」クリエイターテクニック編のキャラクターメイクアップ記事「SARAE的メイクアップのススメ」に使用した作品。主催者の方々のご厚意のおかげで、SARAE念願のファッション女性誌ばりの文章やコピー、メイクグッズ、お化粧バリエHOW TOなどを実現することができた。3DCG解説書としては、堅い説明文、ワイヤーフレームやアプリケーションインターフェースが全く出てこない、大胆な試みだったと思う。イメージは「春新色リップカラー」。この作品の他に「秋色メイク」や「プラチナシックメイク」などメイクバリエ作品を数点作成した。 |
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